就労支援B型事業(日頃の様子)
「視覚障害者就労継続支援施設 陸」は、毎日をより充実して過ごす場を提供しています。
「NPO法人てのひら」が運営する「視覚障害者就労継続支援施設 陸」とは、どんなところでしょうか?施設名だけではイメージがつかめませんね。
「陸」では主に軽作業を行っています。他にも外出行事や各種教室など、ひとりひとりのペースで参加していただいています。週に1日の方から毎日利用の方まで、おしゃべりと笑いで和気あいあいとした雰囲気の作業施設です。
では、ここで「陸」の1日をご紹介しましょう。
午前9時30分
作業施設「陸」に出勤の時間。
送迎車両を利用する人、鉄道やバスを利用する人など通所手段はさまざまです。
「おはようございます!」「よろしくおねがいします!」と、今日も元気な声が響きます。
画像補足 三ノ輪町の新事業所。3階建ての白いビルです。
午前10時
朝礼が終わりました。午前の作業が始まります。
早速、作業のご紹介をしましょう。
まずは点字印刷。
お客様の名刺や企業様の封筒に、点字を印刷する作業です。情報のバリアフリー化として、大変好評をいただいております。
画像補足 点字プレス機で、名刺に点字を印刷しています。
続いてのご紹介は、さをり織です。
織り機を使い、個性的な生地を仕上げます。
ランチョンマットやコースター、ポーチやカバンなど様々な商品になります。
詳しくは「商品紹介」をご覧ください。
画像補足 女性が反物を織っている様子です。右手で縦糸をさぐり、左手は横糸用のシャトルを持っています。
こちらは、企業からの下請受注作業です。
トラックなどの荷台に使用するゴムを結束したり、袋詰めをします。
画像補足 ゴムを出荷用に袋詰めしています。
正午
午前の作業が終了しました。 お弁当持参の人も、あらかじめ給食を注文する人も、楽しみな昼食です。
陸では利用者さんの健康に配慮したご飯を炊いています。厚生労働省許可の特別用途食品を使用し、通常の白米よりも、カロリーを約25%カット。ヒミツは、ご飯と一緒に炊いているコンニャク粉を原料とした粒なのですが…。普通の白米と区別がつきません!
画像補足 お弁当のおかずは約6品。温かいご飯とみそ汁がつきます。
週2回、希望される方には農作業の時間があります。
近隣の土地をお借りして土を耕し、野菜を育てています。
今年は何を育てましょうか? 土に触れると心がわくわくしますね。
画像補足 土を農業用のフルイにかけて、石を取り除く作業をしています。
作業以外、ご希望に応じて各種教室に参加できます。
パソコン教室
毎月第1と第3の金曜日に、視覚障害者の為のパソコン教室が実施されます。
電源を入れるところから、インターネットを楽しむまで、個々のペースで勉強できます。
歌謡教室
毎月第2と第4の木曜日です。
講師はボランティアの太田尚代先生。
演歌を中心に楽しくレッスンできます。
おりがみ教室
毎月1回、豊橋身体障害者(児)福祉団体連合会の折り紙クラブ「花菖蒲」さんによるおりがみ教室があります。
季節に合った課題を、個々のペースで楽しみながら折ることができます。
午後3時
午後の作業終了。
みなさんほっと一息の時間です。
送迎が始まるまでコーヒーとお菓子でコミュニケーションを深めます。
午後3時30分
送迎開始。
それぞれの方面に向かう車に分乗して、自宅へ帰ります。
今日も一日、おつかれさまでした。